大停電(ブラックアウト)を回避せよ(読書)
2012年 10月 12日
「ブラックアウト―大停電を回避せよ!電力マンたちの暑すぎる夏」(夏目幸明著・PHP研究所・2012年6月)
東京電力福島第一原発後、全国の原発停止によって停止していた火力発電所を再稼働させることになります。老朽化した火力発電所を整備・補修する電力会社社員の話から始まります。
資源のない日本が原発を稼働しない事で高い燃料費を支払わなければならない事も述べてあります。
太陽光など再生可能エネルギーの脆弱性についても述べてあります。
その他、電力会社社員の本音も述べています。
著者は原発稼働の必要性について訴えているように感じられます。 反原発・脱原発の意見、書物が多い中でこういった本があってもよいと思います。
ただ、一度事故を起こしたら取り返しのつかないのが原発です。今回の事故でその事がわかってしまいました。仮に西日本でも原発事故が起きたらどうなるでしょう。事故はブラックアウトだけで起こるものではありません。冷却水の喪失(著書内では対策されている原発もあると言っていますが・・・・・)、格納容器の破損、重要配管の破損などさらに大きな事故が起こるおそれもあります。もう無理でしょう・・・・。
2012年58冊