原子力と報道(読書)
2011年 04月 13日
「原子力と報道」(中村政雄著・中公新書ラクレ)
元読売新聞記者で原子力に精通した著者が日本の原子力と報道の歴史について記載しています。原子力報道の問題点だけでなく原子力がなぜ日本に必要かということも詳しく説明しています。
原子力とは関係ありませんが、日露戦争の際 国民を誤った方向に導く報道が日本を危うくしたという件ですが私も同様に思っていたので大きく首肯しました。
脱原子力について、脱原発を目指しているドイツやイタリアが原発大国フランスから電気を輸入していることなど、実際に原子力抜きにエネルギーを考えるのは厳しいことを述べられています。
筑紫キャスター(故人)が阪神淡路大震災とアメリカの同時多発テロを比較して、自然災害の猛威はまことにすさましいものだと地震の凄さを強調している事について触れて、それを否定するような内容が書いてあります。今回の大災害を目の当たりにするとこの件について筑紫哲也氏の発言に重みを感じます。筑紫哲也さんがなくなってもう3年になるのですね・・・・・・。改めてご冥福をお祈りいたします。
国民を誤った方向に導く報道と言うのは日露戦争に限った事ではなく、大東亜戦争でも昨今の政権交代とやらも同じだと思います。
みずから幅広い情報を集めて自分なりに消化する事が大事だと思います。右から左までいろんな意見を見たうえで、自分で判断するしかないと言うのが現実だと思います。
>国民を誤った方向に導く報道と言うのは日露戦争に限った事ではなく、大東亜戦争でも昨今の政権交代とやらも同じだと思います
日露戦争の際の誤った報道がその後太平洋戦争につながったあるいは太平洋戦争中も偏った報道が続いたということが書いてあり私も同じように考えていたので大いに共感しました。(^^今のマスコミも似たような感じですね。原発関連の報道も生ぬるいように感じます。もんじゅや六ヶ所のやばさについて殆ど報道させれませんものね・・・・・・(広告主さんには頭が上がらないんですね。