寝台急行銀河・アウトドアライフ(もどきかな^^;)を愛するブログです


by yamasanginga
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

友軍の砲撃(読書)

友軍の砲撃(読書)_f0087933_15473720.jpg
友軍の砲撃(読書)_f0087933_15475061.jpg

「友軍の砲撃」(C.D.B.ブライアン著・常盤新平訳(上巻)・ 鈴木主税訳・下巻・草思社・1981年8月)

 ベトナム戦争で息子を友軍(味方)の砲撃で亡くしてしまった家族のお話です。実際に息子がどのように亡くなったのか、軍からの情報が少ない中で両親は必死で情報を知ろうと尽力します。著者は両親および軍関係者、両方に取材を重ね最後に両親夫妻とお話しします・・・・・・。その後には実際にどのような経緯で誤射が起こったのか客観的に描かれています。

 自分も身内も戦場に行ったことがない身として、息子を味方の砲弾で亡くした両親のお気持ちを考えるに想像を絶する辛さ、やりきれなさがあるのではないかと思います。(おそらくその気持ちを共感することは体験していないだけに難しいと思います・・・・・)

 上巻と下巻で訳者が違います。最初、気が付かなかったのですが下巻の途中で気が付きました。訳本は、表記をそのまま訳すと読みづらいものになってしまうことがあると思います。(それであれば辞書を片手に自分で読んだ方がまだわかりやすいのではないかと思います)著者の文章をよく理解してそれをうまく日本語で伝えてもらえると読みやすいですよね。
by yamasanginga | 2011-12-13 06:45 | 読書 | Trackback | Comments(0)